Ｍ９んち・２番地

両親を見てきて、結婚にいいイメージを持てなくなった人も
いると思います。

自分もそうでした。
以下、当時の自分の主観ですが…。

典型的な亭主関白。
母が気を遣って一言言っただけでも、当り散らす。
夫婦喧嘩…いや、それ以前に、
怒鳴る父、耐える母。毎度、このパターン。
部屋の隅で一人泣いている母の姿を見るたびに、
『自分はこうありたくない』と思うようになりました。

それはいつしか、
『自分もいつか二の舞を踏むかもしれない』
→『結婚する気が起きない』へと変わっていきました。

でも、大人になって、
父がコミュニケーションの不器用な人だったこと。
母もただ耐えるだけでなく、
経験を積んで慣らしているんだなということが
わかるようになりました。


しかし、時すでに遅し。


そんなイメージを植え付けた張本人の父が
去年、電話で
『孫の顔を見せろよ。』と言った時、
笑ってごまかしたものの、内心で
『無理です。無茶です。できません。』
とキッパリ。

一度染み付いたイメージの呪縛からはなかなか逃れられませんし。

それ以前に
恋愛のスタートラインにつくことさえも臆病なチキン野郎ですから…。